2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPから、アルピーヌはジャック・ドゥーハンに代わって、フランコ・コラピントを起用した。コラピントは昨年ウイリアムズのローガン・サージェントに代わってイタリアGPから最終戦アブダビGPまで7戦に出場。アゼルバイジャンGPとアメリカGPで入賞し、多くのチームが食指を動かしていたが、2025年の開幕戦の段階でシートはなく、アルピーヌのリザーブドライバーとなっていた。
しかし、デビュー前からドゥーハンのシート喪失は時間の問題だと噂されていた。その背景には、ドライバーとしての単なるパフォーマンス評価だけでなく、政治的思惑や財政面などが複雑に絡んでいた。アルピーヌが注目したのは、コラピントの母国アルゼンチンからのスポンサーマネーだった。コラピントにはYPFやMercado Libreといったアルゼンチンの大手スポンサーがバックについおり、レースドライバーになれば、その支援も拡大すると見られている。