HOPPY team TSUCHIYA
レースレポート 公式練習・予選
2025SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ

日時:2025年5月3-4日
■場所:富士スピードウェイ
■監督:土屋武士
■チーム:HOPPY team TSUCHIYA
■車両名:HOPPY Schatz GR Supra GT
■カーNo.:25
■ドライバー:松井孝允/佐藤公哉
■リザルト:公式練習26番手/予選Q1A組14番手

2連続ポイント獲得へ!
厳しい土曜日も粘り強く前に進み続ける!

 2戦目を迎えた今季のスーパーGTシリーズは大型連休真っ只中の富士スピードウェイが舞台。この日も朝7時のピットオープンから大勢のファンが早くもカメラのレンズを色鮮やかなマシンに向けていた。

 今季巻き返しを図るNo.25 HOPPY Schatz GR Supraは開幕戦では後方の予選順位から会心のレース運びで1ポイントを獲得。武士監督も以下の手応えを掴んだ。2戦連続ポイントをゲットして、その感触をより確かなものにしたい。3時間の長丁場を戦い抜ければ、きっとこの先に向けても大きな前進になるはず。HOPPY Team TSUCHIUYAの2戦目やいかに!

 前日の土砂降り、強風の大荒れから打って変わって快晴に恵まれた土曜日。まだ雪の白い帽子を深めに被った富士山の稜線も色鮮やかに浮かび上がる中午前のフリー走行が始まった。

 今回からマシンのカラーリングがわずかに変更。開幕を終えて「白が多いなぁ」と語っていた武士監督の意向を受け、ピンクと青の面積がわずかながら増えた。

 フリー走行では前回岡山から仕様を変えたフロントタイヤの感触を確かめること、直線の長い富士スピードウェイのに合わせながらも最適なマシンのバランスを求めての作業となった。まず松井選手がステアリングを握り走行がスタート。ポンポンとタイムを上げていき8周目にこのセッション最速となる1分38秒298を記録。しかしここからより良いバランスを求めて、車高や空力などを細かく調整する。タイヤも2種類を試し、数周走ってはピットインを繰り返しながらも最適解を探っていった。結局フリー走行の間にタイムを更新する事はできなかったが、予選までの方針は見えてきたところでフリー走行は終了した。

■公式練習 <26番手 タイム:1分38秒298>

●松井孝允選手コメント

「いい部分、悪い部分があって、悪い部分は非常に気になるところがあった。原因をみんなで突き止めなければいけない。チームも予選に向けて最後まで諦めないでやっている。とにかく一つ一つコツコツと積み上げて一歩ずつ進んで行けたらなと思います」

●佐藤公哉選手コメント

「引き続き大変苦戦している。岡山よりは確実に感触は良さそう。ヒントをもとに予選に向けてしっかりやっていきたい。フリーではまだ完全には抜け出せていない。空力など繊細な所で走っている。美味しいところに持っていけるかというのが難しいところだと思うので。フリーではチームとやりとりしながらアジャストしようとしていた。次へ次へと繋がるようにひとつでもいいものを持ち帰って、いいものを作って次の機会に活かせるように頑張りたい」

■公式予選
Q1. <A組14番手 タイム:1分38秒253> Q2.進出ならず
決勝スターティンググリッド 28番

 予選は今年からふたたびノックアウト方式に変更になったQ1。今回はA組での出走となった。今回はQ1の担当は佐藤選手。10分間の予選開始。コースインから3周をウォームアップに当てて、タイムアタック。1:38.253。午前のタイムを更新した。そのまま時間内最後のアタック。ここは1:38.339と更新ならず。Q1のベストタイムは1:38.253。午前のタイムをわずかに短縮できたものの、A組の最後方14番手と悔しい結果。Q2進出はならなかった。

 そして今季取り組む国産のギアボックスの開発プロジェクト。前回の岡山から直線の長い富士スピードウェイということでギア比などが変更されたものが持ち込まれた。こちらはトラブルなくフリー走行、予選と役割を果たした。明日は長丁場の3時間レースだがフィニッシュまでしっかり走り切ってくれるものと信じている。

 開幕戦同様厳しいで出しとなった土曜日だが、チームは「少しでも次に繋げられるようにやれることを積み上げていく」と前を向いている。明日の決勝も開幕戦のような粘り強く、ミスなく、それぞれがしっかりと役割を果たしてひとつでもポジションを上へあげ、2戦連続のポイント獲得を目指す。

 3時間の長い戦い。どんなスティントの構成で臨むのか武士監督の采配とHOPPY Team TSUCHIYAのチーム全員の奮闘に期待して欲しい。

●土屋武士監督コメント

「2戦連続でグループ最後尾となり、応援してくださっている皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。まずはこの結果を受け止めます。これまではタイヤとのマッチングが原因のひとつだと思っていましたが、今回それが根本原因ではないことが判明しました。機械を使っている以上必ず原因があるので、まずはその原因究明に全力を注ぎたいと思います。明日の決勝も考えうることすべてをトライし次につながるように諦めずに最後まで走り切りたいと思います」

●松井孝允選手コメント

「苦戦している原因(の解決策)を、チームとやり切れるだけやりきった上でのレースをやらないと応援してくださる皆さんに対しても申し訳ないですし、とにかくやれることをやり切って、決勝を迎えたいと思います」

●佐藤公哉選手コメント

「フリーから引き続き苦戦したまま、非常に残念な結果となってしまいました。フリーを参考にアジャストしたり、なんとかしようとしましたが、本当に大苦戦でした。(決勝に向けては)また後ろの方からのスタートになりますが、岡山のときのように、まずは粘り強く完走目指して、拾えるチャンスは全部拾って、またポイントゲットできるように、ちょっとでも前に行って、今後のことを見据えてもちょっとでもいいクルマにできるように最善を尽くしていきたいと思います」

HOPPY Schatz GR Supra GT(松井孝允/佐藤公哉)
HOPPY Schatz GR Supra GT(松井孝允/佐藤公哉)/2025スーパーGT第2戦富士

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