HOPPY team TSUCHIYA
レースレポート
2025 SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
日時:2025年5⽉4⽇ 決勝
■場所:富士スピードウェイ
■監督:土屋武士
■チーム:HOPPY team TSUCHIYA
■車両名:HOPPY Schatz GR Supra GT
■カーNo.:25
■ドライバー:松井孝允/佐藤公哉
■リザルト:決勝22位(GT300クラス)
3時間の厳しい⻑丁場を⾛りぬいた25号⾞。悔しさと、トンネル脱出の光明を得て、またひとつ先につながる戦いに。
2戦⽬を迎えた今季のスーパーGTシリーズは⼤型連休真っ只中の富⼠スピードウェイが舞台。公式発表で⼟⽇の2⽇間でのべ8万⼈を超える観客が訪れた。
今季巻き返しを図るNo.25 HOPPY Schatz GR Supra は開幕戦では後⽅の予選順位から会⼼のレース運びで1 ポイントを獲得。武⼠監督以下⼿応えを掴んだ。2戦連続ポイントをゲットして、その感触をより確かなものにしたい。
3時間の⻑丁場を戦い抜ければ、きっとこの先に向けても⼤きな前進になるはず。HOPPY Team TSUCHIUYAの2戦⽬やいかに!
決勝当⽇も朝から快晴。ただ陽射しは昨⽇ほどではなく、常に⾵が吹くコンディション。⼤型連休の真っ只中ということもあり、朝は8時を回る前から富⼠スピードウェイのゲートからは渋滞の列が伸びていた。
決勝を迎えるにあたり、前⽇の予選で苦しんだ原因の究明を武⼠監督、松井&佐藤両ドライバー、⽊野エンジニア、武藤チーフメカニックらが徹底した議論を⾏った。朝からはその原因と思われる部分に⼿を加える作業が⾏われた。決勝前のウォームアップ⾛⾏でのドライバーの反応はポジティブ。完全に解決とまでは⾄らないものの、光の⾒えた中で決勝を迎えられることとなった。
第1スティント担当は今回も佐藤公哉選⼿。HOPPY Team TSUCHIYA は事前のタイヤデータから、何もなければ第1スティントは⻑めにとる作戦だ。静岡県警によるパレードラップの後、1周のフォーメーションラップ。そして午後2時18分10秒レーススタート! 午後5時18分10秒までの3時間の戦いが始まった。
佐藤選⼿はスタートから安定して1分40秒前後のラップタイムペースで周回を進める。他チームと⽐べても遜⾊ないペースで⾛れており、やはり朝から施した⽅策が正しかったのかと期待したくなる展開だ。数台が接触やトラブルで脱落していくなか、20周⽬には21位に。各チーム最初のピットストップが始まると、⼀時的には12位まで順位を上げた。
41周⽬で最初のピットイン。しかしここはタイヤ交換はせず、給油のみという選択。2度⽬のピットストップの時間を短縮しようという狙いだ。ドライバーも佐藤選⼿のまま再びマシンはコースへ。ポジションは20位まで再び下げたものの、ここからまた佐藤選⼿が安定したペースを刻み、60周⽬には1 位まで上げ、レースも残り1時間ほどとなったところで2度⽬のピットストップ。ここで給油とタイヤ交換。ドライバーも佐藤選⼿から松井選⼿へとスイッチ。残り1時間でどこまで上がれるか。
ところがここで予想外の事態がチームを襲う。終盤の追い上げのために投⼊したソフト寄りのタイヤが思うように機能せず、ペースが上がらない。松井選⼿は懸命の⾛りを⾒せるが、じわじわと順位を下げ23位へ。81周⽬、ここでやむなく3度⽬のピットストップを決断。再びハード寄りのニュータイヤに交換し、最後の追い上げを図ることに。
この判断が功を奏し、松井選⼿はここから猛烈な追い上げを⾒せる。91周⽬には1分38秒台に⼊れると、100周⽬、103周⽬とこの⽇の⾃⼰ベストを更新。最後は1 分38 秒537 と昨⽇の予選に迫るようなラップタイムを記録。前⾛⾞との差を0.243秒まで縮めるも、ここで3時間経過。チェッカーフラッグとなった。第2 戦は22位という結果でレースを終えた。
想定外のタイヤの症状さえなければ2戦連続ポイントが⾒える展開だっただけに悔しさも残る。今回ポイントこそ獲得できなかったが、⼟曜⽇の苦戦から、今回もまた全員が最後まで諦めずできることを積み上げていくスタイルを貫き、チームとマシンはまた⼀歩前進したレースとなった。
土屋武士監督コメント
「予選が2戦連続の最下位でどうなっちゃうかな、と思っていましたが、決勝の順位は残念な順位ですが、⾮常にポジティブな気持ちで終われたレースだったと思います。やっとスタートラインに⽴てたかな、と。いろんな悩みもあったんですが、ようやく晴れたような。ドライバーも思いっきり⾛ってくれて、タイム的にもタイヤ変えた後は⾮常にいいペースだったんでようやくスタートラインに⽴てたかな、という気持ちです。マシンには問題があったと思っていて、これから検証しないといけないんですけど、だいぶ答えに近づいたんじゃないかなと思っています。これからもっと期待してください。頑張ります!」
松井孝允選⼿コメント
「終わってみて、うまくいかないところもありましたが、分かったことの⽅が多くて、こうやったら戦えるようになる、というのが分かった段階で終われたことは不幸中の幸いかというか。こういう積み重ねで、今後上位で戦うためには⼤事になってくると思うので、いい状態で終われたのはよかったかなと思うので、これから鈴⿅のテストもすぐあるので、再確認してこの⽅向であってるよね、というのをもう⼀度確認した上で後半戦に向けて準備をしていきたいなと思います」
佐藤公哉選⼿コメント
「今⽇はスタート担当させてもらって、ダブルスティント、タイヤ無交換ということで、久しぶりに⻑いことドライブさせていただいて⾊々発⾒があったレースかなと思います。本⽇試したセットアップで良かったところもたくさん⾒つかって、これを次に活かしていきたいともいます。結果以上に内容は収穫あったかなと思うので、これをしっかり活かして、インターバルを有効に使って次はバチっと⾏けるようにやっていきたいと思います」
「(Q.昨⽇とは表情もだいぶ違うが)たくさん⾛ってバトルとかもあったんですけど、レースしてポジティブな⾯が⾒つかったんでそれで表情が明るいのかな、と。ただ解決したわけではないのでこれをどう活かして、前に⾏くかまでが勝負だと思うので、しっかりやっていきたいと思います」
木野竜之介エンジニア コメント
「⾮常に苦戦したレースウイークでしたが、そのなかで⾃分たちでいろいろと仮説を⽴てたなかで対策を施し、結果、決勝では⼤きなヒントを得られる展開となりました。決勝では良いペースを⾒せられる時間帯もあって全体的にポジティブだったと思います。レースの戦い⽅としてはベストとは⾔えなかったと思っていて、タイヤの選択ミスなどそういうところは次に向けて精度を上げつつ、準備をしていきたいと思います」
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