スーパーGT第2戦
FUJI GT 3Hours RACE

富士スピードウェイ
決勝:5月4日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:3位

スーパーGTシリーズ第2戦の決勝レースは五月晴れの富士スピードウェイにおいて3時間レースとして開催。予選日と決勝日の2日間で8万2500人のファンでスタンドは埋まり、またコースサイドにテントを張ってバーベキューを楽しむファンの姿も見受けられた。14時18分にスタートが切られたレースは、大きなアクシデントもなくFCY(フルコースイエロー)が1回出ただけでスムーズに進行した。

 前日同様天気に恵まれた大会となり朝9時には気温も20℃を超えた。決勝の前に行われた20分間のウォームアップ走行では、平良がコースインして堤に交代。ベストタイムは1分38秒193で9位とまずまずのタイムをマークした。

 気温24℃、路面温度38℃の14時18分に切られたスタートは平良が担当した。オープニングラップの混乱で順位をひとつ上げて5番手となったが、3周目には6番手に順位を戻した。5位の車両とは4~5秒の差を保ちながら平良は周回。スタートから30分ほどが経過した20周目のTGRコーナー(1コーナー)で後続にマルチクラッシュが起きたことで、FCYが5分間導入され、それが解除になった直後に1台の車両にかわされたが、23周目に4番手の車両が1回目のピットインを早目にしたことで順位をふたたび5番手に戻すことになった。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第2戦富士 決勝レポート
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/ト部和久) 2025スーパーGT第2戦富士

 27周、32周、そして34周で上位陣が1回目のピットインをしたことで、平良はトップに立つことになった。そしてトップを守ったまま42周でピットインし、ここで堤に交代した。タイヤ4本を交換し給油を済ませ堤は8番手でコースへ。7番手の車両とは18秒の差があったが、54周目までに追いつき55周目には7番手へ。55周目にトップの車両のタイヤがバーストしたことでピットインしたことで6番手へ順位を上げた。

 今回は給油を伴うピット作業が2回義務付けられており、62周から70周目にかけて上位の車両が2回目のピット作業に入ると、堤はトップに立つこととなった。そして86周まで走行を引っ張ってピットイン。レースは残り30分ほどで、このピット作業でタイヤ交換をせず給油のみで済ませ堤は4番手でコースへ戻った。しかし終盤の102周目にはタイヤ交換を済ませラップタイムの早い車両にかわされ5番手となった。

 スタートから3時間が経過したファイナルラップで、トップの車両がマシントラブルのためにストップしたことで堤は4番手でチェッカーを受けた。レース後に3位の車両に対してピット作業違反のために10秒のタイムが加算されたことで、順位はひとつ繰り上がり3位という結果となった。

 第3戦は6月27~28日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて開催予定。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第2戦富士 決勝レポート
左から平良響、堤優威、ト部和久(HYPER WATER INGING GR86 GT) 2025スーパーGT第2戦富士

●堤優威

「きついレースでした。最初のスティントはタイヤ交換をしたためいいペースだったので結構いけるかなとは思っていたのですが。今年は厳しい状況なのですが何とかポジションを上げて3位という結果は良かったと思います。最後のピットでタイヤ交換をしていたらおそらくトップ10ぐらいだったと思います。自分の判断で『(フレッシュなタイヤに)替えない』と言ってそのままコースに戻ったのですが、代わりに非常に疲れました」

●平良響

「スタートしてしばらくすると前後とも間隔が空き気にせず走ることができました。ペースも非常に良かったので(燃料がもつ)マックスまで引っ張りました。そこから優威さんに代わりましたが、路面温度が一気に下がってタイヤにマッチしなかったという感じでした。最後のタイヤ無交換は優威さんの判断だったのですがとても良い判断でした。次のセパンはGTで初ですが1月のGT500のテストで走ったのでその経験を生かして頑張りたいです」

●卜部和久

「ひとつでも上の順位でゴールするために、2回目のピットではタイヤ無交換という選択をし自分達の力を出し切れたことで3位を獲得できました。今回はドライビングする機会はありませんでしたが、GT300規定の車両で走る事を含め、今のこの環境は自分の成長にすごく繋がると思っています。次回は自分もドライビングして表彰台の真ん中で笑いたいと思います。」

●加藤寛規監督

「前回苦戦したことでエンジニアたちが頑張ってくれ、レースとしてはすごい接戦をモノにしたという満足感がある内容でした。スタッフもドライバーもミスなく、できることの最上位まで来れたのかなと思います。ブリヂストンユーザーでもトップでしたし。去年よりも一段チーム力が上がったと思えるようなレースになりました。ただそれでも(優勝には)届かないので、まだまだやることが多いのだなと分かりました。もっと上を目指します」

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